2022.10.27ニュース
放射性同位元素漏えい事故における原子力規制委員会への最終報告について
興亜工業株式会社において、2022年1月27日に発生した放射線同位元素の漏えい事故について、監督官庁である原子力規制委員会へ下記の通り最終報告をいたしましたので、お知らせいたします。
漏洩した線源カプセルの調査を行った結果、原因は線源カプセル製造工程において線源カプセルの照射膜を押さえるリングが表裏を間違えて溶接された為、R加工を施していないリング内輪のエッジ部の鋭利な個所と照射膜が線源カプセルに封入されたクリプトンガスの内圧により膨らみ、傷ついた事で破損したものと特定いたしました。
対策として、メーカーは線源カプセルの設計変更(リング内輪両面のR加工、照射膜を厚くする)を行い、製造時の各工程をチェックシートにて確認します。弊社におきましては機器購入時に各工程のチェックシートにより適切に製造されているか確認し、使用開始後は設備担当者による日常点検においてディテクタ電圧のトレンドの確認を行い、異常の有無を判断いたします。
皆様には多大なるご心配をおかけしましたことを改めて深くお詫び申し上げます。